BLOG ブログ
お役立ち情報やお知らせなどをお届けいたします。

【集客・売上最大化】顧客を惹きつける店舗内装デザインの設計方法

「内装デザイン」というと、単に「おしゃれな空間を作ること」だと捉えられがちです。しかし、店舗経営において内装デザインは、集客、顧客の行動(滞在時間・購買)、そして売上に直結する重要なビジネス戦略です。


とくに競争が激しい現代において、きれいなだけの店はすぐに埋もれてしまいます。そのため、店舗の内装は、ターゲット顧客の心理を理解し、「また来たい」「この商品が欲しい」と思わせるための設計にしなくてはなりません。


この記事では、店舗のオーナー様や開業を考えている方へ向けて、集客と売上を最大化するための、実践的な内装デザインの「設計方法」を解説します。

「コンセプト」が重要!店舗内装デザインに落とし込むべき3つの要素

売れる店舗、愛される店舗の内装デザインは、すべてが明確なコンセプトから逆算されています。単に流行りのデザインを取り入れるのではなく「誰に」「何を」「どう体験してほしいか」を明確に言語化しすることが大切です。まずはターゲット顧客のニーズを反映し、ブランドの魅力を伝え、さらに競合との差別化を実現するために、押さえておきたい3つの要素を解説します。

ターゲット顧客の「滞在時間・客単価」を意識した設計にする

店舗の売上は「客数 × 客単価」で決まります。そのため、顧客に長く滞在してもらうのか、それとも回転率を上げて客数を増やすのか、戦略を明確にした設計が必要です。


たとえば、ランチタイムの回転率を上げたいカフェなら、座り心地が良すぎない硬めの椅子を使い、カウンター席の比率を高めます。逆に、夜の客単価を上げたいバーやレストランであれば、席の間隔を広めに取り、クッション性の高いソファ席や落ち着いた照明で、顧客が長くリラックスできる空間(=滞在時間)を設計しましょう。


内装設計の段階で売上目標と顧客体験を数字で結びつけ、レイアウトや家具の選定をすることが、成功する店舗デザインの鉄則です。

ブランドの世界観を体現する色・素材・光を選ぶ

内装デザインは、店舗のブランドを「空間で表現する手段」です。使用する色や素材、照明は、ブランドのコンセプトを視覚的に伝える大切な要素となります。


ナチュラルテイストを打ち出したい場合は木材やファブリックを活用し、落ち着いた色合いで統一すると効果的です。また、高級感を求める場合は金属やガラス、間接照明を組み合わせることで洗練された雰囲気を演出できます。

競合店にはない「差別化ポイント」を作る

内装デザインにおける差別化とは、単なる奇抜さではありません。それは「この店にしかない価値」を顧客に強く印象づけることです。たとえば、「SNS映え」を狙ったアートウォールやフォトスポットの設置、「地域性」を活かした地元の作家の作品展示、あるいは「機能性」に特化したスマート決済カウンターの導入など、あなたの店舗のコアバリューを際立たせる一点集中型のデザイン要素を組み込みましょう。

集客効果を高める業種別店舗内装デザイン

業種によって、効果的な内装デザインの方向性は大きく異なります。ここでは代表的な3つの業種について、集客につながる内装デザインのポイントを紹介します。

カフェや飲食店

カフェや居酒屋など飲食店のデザインは「厨房からの動線」と「客席の効率」が生命線です。

動線効率

厨房と客席を分ける壁の位置や配膳通路の幅が狭いと、スタッフの作業効率が低下し、サービスの質に直結します。厨房内の火気設備の配置は消防法とも密接に関わるため、デザインと合わせて初期段階で専門家と綿密な計画が必要です。

客席レイアウト

ランチタイムの回転率を重視するなら、客席面積の割に効率の良い2人席やカウンター席を多く配置しましょう。一方、夜の利用客の居心地を重視し、客単価を上げたい場合は、席間隔を広げてゆったりとしたソファ席の比重を高めることをおすすめします。

美容室やサロン

美容室やサロンでは、顧客がリラックスでき、施術に集中できる環境が求められます。

プライバシーの確保

カット面やシャンプー台が他の顧客から見えすぎないよう、半個室やパーテーションで視線を遮る設計が重要です。特にシャンプー台のエリアは、照度を落とし、心地よい音楽とともに完全なリラックス空間として設計することで、顧客満足度が向上します。

鏡と照明の技術

鏡は空間を広く見せる効果がある一方、他の顧客と目が合いやすいという難点もあります。また、最も重要なのは照明です。鏡に映る肌や髪の色が正確に見えるよう、演色性の高い照明を選ぶことで、顧客の仕上がりへの満足度を高められます。

アパレルや物販

アパレル・物販店では、顧客が店内を楽しく回り、商品と出会う機会をデザインします。

回遊性の設計

メイン通路は顧客がスムーズにすれ違える十分な幅(最低でも120cm以上)を確保し、店内を一方通行にさせず周回できるような動線を意識しましょう。行き止まりをなくし、次の商品コーナーへ自然に視線が向かう設計が理想です。

視線誘導

マネキンやディスプレイを戦略的に配置し、顧客の視線を集めて立ち止まらせます。最も売りたい商品や高単価な商品は、照明を強く当てる、あるいは什器の高さを変えるなど、メリハリをつけて配置することが購買意欲に繋がります。

開業前に必須! デザインと安全を両立する「店舗特有の法規制」

店舗の内装を考える際、デザイン性だけでなく法規制の遵守が欠かせません。とくに建築基準法や消防法は、安全確保の観点から細かい基準が定められており、違反すると営業許可が下りない場合もあります。開業準備の段階でしっかり理解しておきましょう。

建築基準法と消防法:内装デザインにおける必須の基礎知識

店舗の内装に影響を与える主な法律は、建物の構造や安全を定める建築基準法と、火災予防・消火活動を定める消防法です。どちらも人命を守るためのものであり、デザインの自由度が制限されることがあります。法規制は複雑なため、必ず店舗設計の実績がある専門の業者に相談してください。

【特に重要】内装制限(不燃・準不燃材料)と避難経路の確保

店舗では、火災時に燃え広がるのを防ぐため、天井や壁の仕上げ材に不燃・準不燃材料の使用が義務づけられることが多くあります。また、火災時に顧客が安全に避難できるよう、通路幅の確保、避難口の明示、扉の開き方(外開きなど)についても法律で細かく規定されています。避難の妨げになるような配置は絶対に避けなければなりません。

店舗規模・用途で異なる消防設備の設置義務

消防法に基づき、店舗の用途や規模に応じて設置が義務付けられる設備があります。

消火設備消火器や屋内消火栓、スプリンクラー設備など。特に面積が大きい店舗や高層階では、スプリンクラーの設置が求められる。
警報設備自動火災報知設備や非常警報設備など。
避難設備誘導灯や非常用照明など。

まとめ

店舗の内装デザインは、コンセプト作りから法規制への対応まで、多くの要素をバランスよく検討する必要があります。お客様に選ばれるお店を実現し、高い集客率を維持するためには、プロの知識と経験を取り入れることがおすすめです。


株式会社バイソンは、東海4県を中心に幅広い業種の店舗内装を手掛けてきた実績を持っています。蓄積されたノウハウと技術力により、オーナー様の想いを形にしつつ、安全性や機能性にも配慮したデザインを提案可能です。


内装に関する悩みや不安を一人で抱え込む必要はありません。理想の店舗づくりを叶えるパートナーとして、株式会社バイソンにぜひご相談ください。


お問い合わせはこちら

一覧へ戻る