


脱毛サロンの内装は、お客様の満足度に直結する重要な要素です。適切な内装デザインは、リピート率の向上や新規顧客の獲得にも大きく影響します。しかし、内装をどのように決めればよいのか悩む方も多いでしょう。この記事では、脱毛サロンの内装デザインのポイントから必要なスペース・実際の施工事例・具体的な工事費用まで、開業に必要な内装の知識を総合的に解説します。
脱毛サロンの内装デザインで気をつけたい7つのポイント

脱毛サロンの内装デザインを考える上で、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントを意識することで、お客様に心地よい空間を提供し、長く愛されるサロンづくりが可能です。ここでは、プロフェッショナルの視点から成功する脱毛サロンに必要な7つのポイントを詳しく解説します。
①コンセプトを明確にする
内装デザインの第一歩は、サロンの個性を決めることです。ターゲットとなる年齢層や性別、提供するサービスの特徴から、空間の雰囲気を具体的にイメージします。下表のようにお客様層に合わせた空間作りを心がけましょう。
20代女性向け | 明るく可愛らしい空間 |
40代男性向け | 落ち着いた大人の空間 |
コンセプトが決まれば、内装の素材選びから備品の選定まで、迷うことなく進められます。
②清潔感と非日常感を演出する
脱毛サロンは、医療機関のような無機質な清潔感ではなく、リラックスできる清潔感が理想です。壁や床は光沢のある素材を採用し、施術ベッドやタオルなどは高品質な素材を使用します。また、心地よい香りの演出や落ち着いた音楽の使用など、五感に働きかける工夫も効果的です。日常を忘れられる特別な空間づくりを目指しましょう。
内装クロスについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
→内装クロスの選び方完全ガイド:種類別メリット・デメリットを徹底解説
③プライバシーに配慮したレイアウト
脱毛は極めてパーソナルなサービスです。そのため、プライバシーへの配慮は最優先事項となります。施術室は完全個室が理想的ですが、予算に応じて遮音性の高いパーテーションも選択肢の一つです。
通路からの視線も遮断し、カウンセリングルームは静かな場所に配置することで、デリケートな相談にも対応できます。扉の開閉時も他のお客様と顔を合わせにくい工夫が必要です。
④適切な照明と配色の選択
照明と配色は、サロンの雰囲気を左右する重要な要素です。エリアごとに異なる照明計画が必要で、受付は明るく華やかに、施術室は落ち着いた雰囲気に整えます。ダウンライトとスポットライトを組み合わせ、影ができにくい工夫も大切です。
壁の色はメインカラーとアクセントカラーを決め、統一感のある空間を演出します。白やベージュを基調に、ポイントで温かみのある色を取り入れることで、清潔感と居心地の良さを両立できます。
⑤メンテナンスしやすい床材を選ぶ
美しさと実用性を兼ね備えた床材の選択は、サロン運営の効率化に直結します。毎日の清掃が簡単で、傷つきにくい素材がおすすめです。スタッフの長時間の立ち仕事も考慮し、適度なクッション性のある素材を選びましょう。水回りには防水性と滑り止め加工のある床材を使用し、安全性にも配慮が必要です。
⑥動線を効率的に設計する
スムーズな案内と施術のために、最適な動線設計が不可欠です。お客様の移動ルートは、受付から施術室まで迷うことなく進めるよう、シンプルに設計します。特に初めての方でも不安なく移動できる、わかりやすい空間構成を心がけましょう。
同時に、スタッフの作業効率を考え、在庫の補充や緊急時の対応がしやすい配置を工夫します。バックヤードから各施術室へのアクセスもスムーズにすることで、サービスの質が向上します。
⑦防犯対策を行う
安全・安心なサロン運営のために、適切な防犯システムの導入は欠かせません。出入り口付近の監視カメラ設置や夜間のセキュリティ対策など、基本的な防犯設備を整えます。同時に、プライバシーを損なわない配慮も必要です。
スタッフ用の防犯ブザーの設置や緊急時の連絡体制の確立など、人的な対策も欠かせません。貴重品の管理には特に注意を払い、スタッフと来店客双方の安全を確保しましょう。
脱毛サロンに必要不可欠なスペースとその設計

脱毛サロンには、お客様に快適なサービスを提供するために必要不可欠なスペースがあります。ここでは、脱毛サロンに必要な各スペースの特徴と効果的な設計方法について詳しく解説します。
受付スペース
受付スペースは顧客が最初に目にする場所であり、サロンの第一印象を決める重要な役割を果たします。インテリアや小物はサロンのコンセプトに合わせて統一し、丁寧な印象を与えることが大切です。待合スペースを併設する場合は、快適な椅子やソファを用意したり、雑誌やドリンクサービスなどを提供することで、待ち時間も快適に過ごせます。
カウンセリングスペース
カウンセリングスペースは、初めて来店した顧客のカウンセリングを行う大切な場所となります。顧客の多くは会話の内容を他人に聞かれたくないと考えているため、プライバシーに配慮した個室型が理想的です。
室内には、カウンセリングシートを書くための机や、長時間座っても疲れにくい椅子を設置します。照明は柔らかく温かみのあるものを選び、リラックスできる雰囲気づくりを心がけましょう。
施術スペース
施術スペースは脱毛サロンのメインとなる場所です。清潔感と温かみのある内装で、顧客が安心して施術を受けられる環境を整える必要があります。ベッド・ワゴン・業務用脱毛機・備品棚などの設備を効率的に配置し、スタッフが作業しやすい動線を確保することが重要です。
顧客のプライバシーを守るため、個室型が理想的ですが、コスト面を考慮する場合はパーテーションでの区切りも検討できます。緊急時の対応を考慮し、スタッフがすぐに駆けつけられる動線設計も忘れずに行いましょう。
化粧スペースと休憩スペースの配置
化粧スペースは、施術後に顧客が身だしなみを整える場所です。十分な広さと明るさを確保し、必要な備品を揃えておくと良いでしょう。鏡やライト、ドライヤーなどを適切に配置し、複数のお客様が同時に利用できるよう設計します。
休憩スペースはスタッフのためのエリアです。効率的な動線を考慮しつつ、施術スペースから適度に離れた場所に配置します。スタッフが短時間でリフレッシュできるよう、快適な環境を整えることも重要です。
脱毛サロンの内装工事:費用と節約のポイント

脱毛サロンの内装工事には一定の費用がかかりますが、適切な計画と工夫により、効果的に予算を管理できます。
内装工事の費用相場
脱毛サロンの内装工事費用は、物件の状態や規模、デザインの内容によって大きく変動します。一般的な相場として、坪単価10〜50万円前後が目安です。20坪の物件の内装工事を実施する場合は、200〜1000万円程度の費用が必要になると想定されます。
内装工事にかかる費用は、坪単価を目安に内装業者が見積もりを出しますが、物件が小さいほど必要な設備の工事を詰め込む必要があるため、坪単価が上昇しやすい傾向がある点に注意が必要です。
工事費用の内訳と予算配分
内装工事費用の内訳は、大まかに以下のような割合になります。これらの割合を参考に、予算を適切に配分することが重要です。
デザイン費 | 全体の10%程度 |
施工管理費 | 全体の10%程度 |
内装費(壁、床、天井、建具など) | 全体の40%程度 |
設備費(電気、水道、空調など) | 全体の30%程度 |
諸経費 | 全体の10%程度 |
内装費用を抑えるための工夫
内装費用を抑えるためには、いくつかの方法があります。
居抜き物件の活用 | 既存の設備や内装を上手く利用することで、大幅なコスト削減につながる可能性があります。 |
内装のグレードを適切に選択 | 高級感を出したい部分と機能性を重視する部分をバランスよく組み合わせることで、全体的なコストを抑えつつ、魅力的な空間を作り出せます。 |
工事を一括で依頼 | トータルコストを抑えられるケースもあります。複数の業者に分けて依頼するよりも一社にまとめて依頼することで、効率的な工事進行とコスト管理が期待できます。 |
内装費用について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
→エステサロンの内装工事の費用ってどのくらい?費用相場や工事を成功させるコツを解説
まとめ
脱毛サロンの内装デザインは、顧客満足度を高めてリピート率を向上させる重要な要素です。コンセプトの明確化から始まり、各スペースの適切な設計、清潔感とプライバシーへの配慮、効率的な動線の確保など、多くの要素を総合的に考慮する必要があります。また、予算管理や工事の進め方についても、専門的な知識と経験が必要です。
株式会社バイソンは、愛知県・三重県・岐阜県・静岡県の東海4県を中心に数多くの店舗改装実績を持つ施工のプロフェッショナルとして、お客様の店舗改装プロジェクトを全面的にサポートいたします。脱毛サロンの内装デザインをお考えの方は、ぜひ株式会社バイソンにご相談ください。