

美容室の改装で集客アップ!費用相場からポイントまで解説

美容室の改装は、お店の雰囲気をガラッと変えたり、来店されたお客様に良い印象を持ってもらうために、とても大切な取り組みです。ただし、改装には費用や工事の内容など、気をつけなければならないことも多くあります。
やみくもに始めると、思ったような結果が出なかったり、予算をオーバーしてしまうこともあるため、ポイントを押さえて進めていくことが大切です。この記事では、美容室の改装について、費用の目安や成功させるためのコツ、工事の流れまで詳しく解説します。
美容室の改装とは?内装工事の重要性と期待できる効果

美容室の改装は単なる見た目の変更ではありません。適切なタイミングで行うことで、お客様の満足度向上や新規顧客の獲得につながる重要な投資となります。ここでは、改装の必要性や期待できる効果について詳しく見ていきます。
美容室で改装が必要なタイミング
美容室の改装が必要なタイミングは、以下のような要因によって判断されます。
- オープンから5年以上経過している
- 設備の老朽化が目立つ
- 流行のヘアスタイルに対応できない
また、売上の低下や固定客の減少といった経営面での課題も、改装を検討するきっかけとなります。慎重に判断することが重要です。
美容室の改装によるメリット
店舗の雰囲気が一新されることで、既存のお客様に新鮮な印象を与えられるため、リピート率の向上が期待できます。また、最新のトレンドを取り入れた内装や設備は、新規顧客の獲得にも効果的です。
SNSでの拡散も期待でき、口コミによる宣伝効果も見込めます。さらに、新しい環境で働くことで、仕事への意欲が高まり、スタッフのモチベーション向上にもつながります。
美容室の改装で集客力が高まる理由
改装によって店舗の印象が向上すると、お客様の満足度も高まります。清潔感のある空間や快適な待合スペース、最新の設備などは、お客様に安心感と信頼感を与えます。改装後は、SNSやチラシなどを活用して積極的に情報発信し、より多くの方に新しくなった店舗を知ってもらいましょう。
美容室の内装工事にかかる費用相場

美容室の改装を検討する際、最も気になるのが費用です。改装の規模や物件の状態によって費用は大きく変わりますが、ここでは一般的な相場について解説します。
美容室の内装工事費用の内訳
美容室の内装工事には、さまざまな項目が含まれます。工事に必要な費用としては、解体工事費・内装仕上げ費・給排水設備費・電気工事費・空調工事費などがあります。これらの基本工事に加えて、美容室には専用の設備導入も必要です。
また、デザイン費や設計費・現場管理費なども別途必要となるケースがあります。こうした内訳を理解しておくことで、見積書の内容を正しく把握できます。
スケルトン物件の改装費用
スケルトン物件とは、内装が何もない状態の物件のことを指します。このような物件を美容室として使用するためには、全面的な改装が必要となります。
スケルトン物件の改装費用の相場は、坪単価で25万円から50万円程度です。ただし、この金額には基本的な内装工事費用しか含まれておらず、美容室特有の設備導入費用は別途必要となります。また、高級な材料を使用したり、複雑なデザインを採用したりする場合は、さらに費用が上がる可能性があります。
居抜き物件の改装費用
居抜き物件とは、以前に使用されていた設備や内装がそのまま残っている物件のことです。美容室として使用されていた物件であれば、大幅な改装をせずに使用できる場合もあります。
居抜き物件の改装費用の相場は、坪単価で12万円から20万円程度です。ただし、前の店舗の内装や設備が自分の理想とかけ離れている場合は、スケルトン物件と同程度の改装が必要になる可能性もあります。物件選びの際は、現状の内装や設備を十分に確認し、どの程度の改装が必要かを見極めることが重要です。
設備導入にかかる費用
美容室の改装では、内装工事だけでなく、専門的な設備の導入も必要です。主な設備とその費用の目安として、シャンプー台は1台あたり30万円から80万円、スタイリングチェアは1台あたり5万円から15万円、ミラーは1台あたり5万円から10万円程度です。
これらの設備は美容室の運営に不可欠なものですが、品質や機能によって価格に大きな幅があります。予算と必要な機能を考慮しながら、適切な設備を選択することが重要です。開業時のメニューや将来的な展開も見据えて、設備の選定を行うことをおすすめします。
手元に置いておきたい資金の考え方
改装費用の見積もりが出た後も、すべての予算を使い切らないようにすることが大切です。追加工事が必要になった場合や、思わぬトラブルが発生する可能性もあります。開業後しばらくは運転資金が必要になることもあります。そのため、見積額の1〜2割程度は予備費として手元に残しておくと安心です。改装にかかる費用だけでなく、全体の資金計画を立てることが成功への第一歩になります。
美容室改装で費用を抑える方法

美容室の改装は、どうしてもまとまった費用がかかりがちですが、工夫をすることで必要以上にお金をかけずに済む場合もあります。この章では、費用を抑えるための具体的な考え方や方法について解説します。
物件選びで費用を抑えるコツ
改装費用を大きく左右するのが、選ぶ物件です。特に、物件の設備容量や階数、周辺環境などに注意しなければいけません。例えば、電気容量が足りない物件では、設備を動かすための追加工事が必要です。また、2階以上の店舗は材料の搬入や搬出に手間がかかるため、費用が高くなりやすい傾向があります。さらに、周囲に水道管が引かれていない場合や、排水に制限がある場所も注意が必要です。こうした点を事前に確認しておくことで、無駄な費用をかけずにすみます。
費用をかけるポイント&かけないポイント
すべての場所に同じようにお金をかける必要はありません。たとえば、空調や換気、電気工事、照明などは、美容室にとって非常に重要な要素です。一方、内装の素材や家具、デザインの一部などは、価格を抑える工夫がしやすい部分となります。必要以上に多くの職人が関わると、その分だけ費用が増えてしまいますので、工種を絞って効率よく工事を進められるように計画することが大切です。
見せどころを絞った内装レイアウト
改装費用を抑えるには、店舗全体を一律に高級仕様にするのではなく、見せどころを絞ったレイアウトが効果的です。エントランスに高級感のある素材を使用したり、待合スペースに印象的なアート作品を飾ったりすることで、全体的な印象を向上できます。一方、バックヤードなどお客様の目に触れにくい場所は、機能性を重視したシンプルな内装にすればコストを抑えられます。
中古設備や相見積もりの活用
スタイリングチェアやワゴン、ミラーなどの設備は、中古品を上手に使うことで大きく費用を抑えることができます。最近では、状態のよい中古美容機器を取り扱う業者も増えており、見た目や使い心地に問題のないものも多くあります。また、改装工事を依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」も有効です。金額だけでなく、内容や対応を比較することで、納得のいく業者を見つけることができます。
美容室改装の流れとスケジュール管理

美容室の改装工事を成功させるには、適切な計画と準備が不可欠です。ここでは、改装工事の一般的な流れについて解説します。
現状分析と目標設定
改装工事の第一歩は、現状の分析と明確な目標設定です。まず、現在の店舗の問題点や改善が必要な箇所を洗い出します。同時に、改装後にどのような店舗を目指すのか、具体的な目標を設定します。例えば、客数を増やす、新規サービスを導入する、スタッフの作業効率を向上させるなどの数値目標を立てることが効果的です。
また、ターゲット顧客層や提供するサービスの方向性なども明確にしておくことが重要です。これらの分析と目標設定によって改装の方向性が定まり、後の工程がスムーズに進みます。
業者選定のポイント
改装工事を成功させる鍵の一つが、適切な業者の選定です。以下のポイントを考慮して、信頼できる業者を選びましょう。
| 美容室改装の実績 | 美容室特有の要件を理解している業者を選ぶことが重要です。過去の施工例や実績を確認しましょう。 |
| 提案力 | あなたの要望を理解し、適切な提案ができる業者を選びます。コミュニケーション能力も重要です。 |
| 価格と品質のバランス | 単に安いだけでなく、品質との兼ね合いを考慮します。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。 |
| アフターフォロー | 工事完了後のサポート体制も確認しておきましょう。 |
| 工期の遵守 | 予定通りに工事を完了できるかどうかも重要なポイントです。 |
業者選定の際は直接面談を行い、疑問点を解消することが大切です。また、可能であれば過去の施工例を実際に見学させてもらうのも良いでしょう。
工事期間中の営業対策
改装工事中は、通常の営業が難しくなります。この期間をどのように乗り切るかは、事業継続の観点から非常に重要です。以下に、工事期間中の営業対策をいくつか紹介します。
| 段階的な改装 | 店舗を部分的に区切って工事を行い、残りのスペースで営業を続ける方法です。完全休業は避けられますが、工期が長くなる可能性があります。 |
| 臨時営業所の活用 | 近隣に臨時の営業所を設け、そこで営業を続ける方法です。顧客離れを防ぐことができますが、追加のコストがかかります。 |
| 出張サービス | お客様の自宅や別の場所に出張してサービスを提供する方法です。機動力が求められますが、新しい顧客層の開拓につながる可能性もあります。 |
| 事前の告知と予約管理 | 工事期間を事前に告知し、その前後の予約を増やす工夫をします。SNSやDMを活用して、こまめな情報発信を心がけましょう。 |
| スタッフ教育の機会に充てる | 工事期間中、スタッフの技術向上のための研修を行うのも一案です。 |
どの方法を選択するにせよ、お客様への丁寧な説明と工事終了後の再開に向けた期待感の醸成が重要です。工事期間中もSNSなどを通じて改装の進捗状況を発信し、顧客とのつながりを維持することをお勧めします。
美容室の内装改装工事をスムーズに進めるために必要なこと

美容室の改装を成功させるには、改装に入る前の準備や、工事に関わる設計の考え方がとても重要です。おしゃれなデザインにするだけではなく、スタッフの働きやすさやお客様の居心地なども考えた計画が求められます。この章では、美容室の改装をスムーズに進めるために大切なポイントを4つの視点から解説します。
店舗のコンセプトを明確にする
改装を始める前に、まず店舗のコンセプトを明確にすることが重要です。ターゲットとする客層や提供したいサービス、目指す雰囲気などを具体的にイメージし、それに合わせた改装計画を立てます。
例えば、若い女性をターゲットにするなら、明るく開放的な空間作りを心がけます。一方、落ち着いた雰囲気の大人向けサロンを目指すなら、落ち着いた色調や高級感のある素材を選ぶと良いでしょう。コンセプトが明確になれば、内装のデザインや設備の選択がスムーズになり、一貫性のある店舗作りが可能になります。
デザインと機能性を両立させた内装計画
美容室の内装改装では、単におしゃれな空間を作るだけでなく、日々の業務がスムーズに進むような設計が求められます。見た目の美しさと実用性のバランスを取ることが、働きやすさにもつながります。作業スペースの確保や収納の配置、照明の位置などは、スタッフの動きやすさに直結する大切な要素です。
さらに、年齢を問わず来店しやすいよう、段差をなくすなどバリアフリーの工夫も必要です。設備や動線に配慮しながら、店舗全体のデザインを整えることで、使いやすく、見た目にも好印象な空間が完成します。
工事前に優先順位を整理しておく
スムーズに改装工事を進めるためには、あらかじめ優先順位を整理しておくことが重要です。 予算やスケジュールには限りがあるため、「絶対に譲れない部分」と「妥協できる部分」を明確にしておきましょう。 たとえば、サロンのコンセプトに直結する内装や、必須の設備については優先度を高く設定し、その他は柔軟に調整できるようにしておくと、設計段階でも工事段階でも判断がスムーズになります。
改装スケジュールに余裕を持たせる
改装工事には、予想外のトラブルや追加工事が発生することも珍しくありません。 そのため、スケジュールを組む際は、工事完了日から逆算して、ある程度の余裕を持たせることが大切です。 特にオープン日やリニューアル告知日が決まっている場合は、直前に慌ただしくならないよう、工程ごとの完了目安を明確にし、業者ともこまめに進捗確認を行いましょう。
まとめ|美容室の改装で理想の店舗づくりを実現しよう
美容室の改装は、店舗の雰囲気を新しく整えるだけでなく、集客力やスタッフの働きやすさにも大きく影響します。改装を成功させるためには、まず店舗のコンセプトを明確にし、内装の方向性をしっかりと固めることが大切です。
また、費用相場や工事の流れ、物件選びや設備投資に関する知識を持っておくことで、予想外のトラブルや無駄な出費を防ぐことができます。見積もりやレイアウト計画、工事中の営業対策なども考慮しながら、信頼できる業者と連携して進めることが、理想の店舗づくりへの近道です。
美容室の改装を検討している方は、豊富な施工実績とノウハウを持つ株式会社バイソンへお気軽にご相談ください。愛知・三重・岐阜・静岡の東海4県を中心に、物販店や美容室、飲食店など多様な内装工事を手がけています。店舗の魅力を最大限に引き出す改装プランをご提案し、スムーズな工事進行と高い満足度をお約束いたします。