

歯医者の内装デザインが患者満足度を高める理由とは?ポイントを解説

歯科医院の内装は、患者さまが来院した瞬間の第一印象を大きく左右します。どれだけ医療技術が優れていても、院内が暗く古びていたり、清潔感に欠けていると「通いたくない」と感じられることも少なくありません。さらに、内装はスタッフの働きやすさや医院のブランディングにも直結します。本記事では、歯医者の内装デザインが患者満足度を高める理由や、効果的なデザインのポイントを解説します。
歯医者の内装デザインが重要な3つの理由

まずは歯医者の内装デザインが重要であるとする、以下3つの理由からみていきましょう。
患者さまの満足度や安心感を左右する
歯医者に対して「痛い」「怖い」というイメージを持つ方は少なくありません。クリニックだからといっていかにも病院然とした内装では、「冷たい」「硬い」などのイメージも加わり、特にお子さんには居心地が悪い環境です。
明るく清潔な待合室や落ち着いた診療室は、不安をやわらげ、安心感を与えます。特に色彩や照明は心理的な影響が大きいため、しっかり考えて取り入れる必要があるでしょう。温かみのある色ややわらかな光は患者さまの緊張を和らげ、恐怖心を遠ざけます。
スタッフのモチベーションを向上・維持する
内装は患者さまだけでなく、働くスタッフのモチベーションにも関わります。歯医者の運営には歯科医だけでなく歯科衛生士や歯科助手といった人々の存在が不可欠ですが、歯科衛生士の不足は現在、業界全体の課題となっている状態です。優秀な人材を確保するためには、求職者が「ここで働きたい」と感じる外観や内装デザインも大きな理由となります。
また、見た目に優れているだけでなく、動線がスムーズで作業しやすい空間は業務効率を高めます。快適な職場環境はスタッフの定着率の向上にもつながるため、重要視すべきポイントです。
他歯科との差別化をはかる
歯医者はかなり数が多いクリニックとして知られていますが、厚生労働省の調査によると、令和5年の10月時点で歯科医院の数は66,818に上るとわかっています。これは、コンビニエンスストアの店舗数を上回る数です。そのため、「支持される歯医者さん」でいるためには他院との差別化が非常に大切になります。
独自性のあるコンセプトや機能的な空間作りによって、「行きたい」と感じてもらえる魅力的な歯科クリニックにしていきましょう。
参考:厚生労働省「令和5年(2023)医療施設調査・病院報告の概要」
患者満足度を高める内装デザインの基本ポイント

内装デザインは見た目の美しさだけでなく、実用的な機能性も重要です。スタッフの働きやすさと患者様の快適性を両立させる設計のポイントを解説していきます。
清潔感や衛生面
床や壁、カウンターには汚れが目立ちにくく、かつ清掃しやすい素材を選ぶことが重要です。日々の掃除がしやすいシンプルな造りにすることで、清潔感を維持しましょう。また、院内感染の予防は医療施設にとって極めて重要な課題です。抗菌・抗ウィルス機能を持ち耐久性に優れた素材を採用すれば、長期的な衛生管理がしやすくなります。
動線設計の工夫
歯科医院では、患者用とスタッフ用の動線を分けることで、混雑や不安感を軽減できます。診療室から技工室、消毒室などへのスタッフの移動がスムーズにできる動線設計により、業務効率の向上が期待できるでしょう。
また、診療室はプライバシーを確保できるよう個室化やパーテーションで区切るなどの工夫が求められます。なぜなら、受付から診療室、会計までの流れがスムーズであるほど、患者さまの満足度は向上するからです。
診療科目別の必要設備と配置
提供する診療内容によって、必要な設備や機器の配置も変わってきます。一般的な治療に加えて、インプラントや矯正治療などの専門的な治療を行う場合は、それぞれの治療に適した専用スペースの確保が必要です。将来的な診療科目の拡大も視野に入れた余裕のある設計とすることで、長期的な運営がスムーズになります。
居心地の良さ
待合室は椅子の間隔を広めに取り、ゆとりを持たせると快適性が高まります。照明はまぶしすぎない暖色系を選び、色彩心理を活用してリラックス効果を引き出しましょう。待っている間にいかに患者さまの緊張を緩和できるかが、リピートにつながる理由のひとつになります。
家具や照明、配色の選び方ひとつで医院全体の印象が変わり、居心地の良さが向上します。クリニックだから白、など安易に決めず、コンセプトに合ったデザインを追求しましょう。
地域特性を活かした外観と内装
医院が立地する地域の特性も、内装デザインを考える上で重要な要素となります。駅前や繁華街に位置する医院では、通りからの視認性を高め、入りやすい雰囲気を作ることが重要です。
一方、住宅地に位置する医院では、地域に溶け込むような落ち着いたデザインが求められます。また、商業施設内の医院では、施設全体の雰囲気との調和を図りながら、独自性も出していくことが不可欠です。外観から内装まで一貫したデザインコンセプトを持つことで、医院の個性を効果的に表現できます。
ターゲット層別デザイン
老若男女問わず訪れる歯科では、他院との差別化のためにもターゲット層に合った内装デザインを優先することがおすすめです。
たとえば、子ども向けクリニックならカラフルで安全性の高いキッズスペースを設け、家具は角のないものを採用します。高齢者向けには段差をなくしたバリアフリー設計や手すりの設置が効果的です。審美志向の患者層には洗練された色使いや間接照明を活用し、高級感のある空間を演出します。
選ばれる歯医者になるためのプラスαの工夫

近年は、非接触受付や自動精算機を導入して衛生面と利便性を向上させる医院が増えています。非接触受付は感染リスクの低減、そして自動精算機は会計待ち時間の短縮などのメリットがあります。忙しい現代の人にとって、一部が機械化されスムーズに進むようになることは、医院に対して良いイメージを持つことにつながるでしょう。
また、院内にデジタルサイネージを設置してみることも検討してみてください。たとえば院長からの挨拶、診療案内、治療内容のアニメーション、口腔ケアの情報などを発信すれば、患者さまとのコミュニケーション強化にもつながります。院長がどのようなこだわりを持って治療に当たっているかについても、伝えやすいでしょう。
さらに、環境配慮型素材を使用したサステナブルな医院づくりは、企業イメージの向上にも有効です。観葉植物やアート作品を適度に配置することで、心地よい雰囲気と癒し効果を生み出してみてはいかがでしょうか。
歯医者の内装費用と工事計画

内装工事を始める前には、適切な予算計画と工期の設定が欠かせません。費用対効果の高い内装工事を実現するためのポイントを解説していきます。
予算の立て方と費用相場
歯科医院の内装工事費用は、坪単価80万円(税別)からがボリュームゾーンとなっています。坪単価とは1坪あたりにかかる工事費用のことを指しますが、歯科の場合、50万円から200万円以上と幅が広く、平均値が80万円から100万円程度です。この金額は開業する地域や建材のグレード、設備工事の内容によって大きく変動する可能性があります。特に25坪未満のテナントでは、現況の条件により予想以上の費用がかかることもあるので注意が必要です。
予算を立てる際には、内装だけでなく、医療機器や設備費用なども含めた総合的な計画を立てることが重要です。また、初期の見積もりは、打ち合わせを進める中で変更が生じる可能性があることも念頭に置いておく必要があるでしょう。省エネ設備やバリアフリー改修に関する補助金制度を活用すれば、費用負担を軽減できます。
工事期間の目安と施工手順
内装工事のスケジュールは、入念な計画と準備が必要です。まずは初回の打ち合わせで、ユニット数やカウンセリングルームの要否など、基本的な要件を確認します。その後、現地調査で電気や排水などの設備状況を詳しく確認し、平面図の作成へと進みます。
設計から施工・開業までの工程には、設備や内装の詳細な打ち合わせ・実際の工事、そして各種申請や準備期間が含まれます。患者様に安心して治療を受けていただける空間を作るため、それぞれの工程で細心の注意を払う必要があるのです。
長期的な視点での素材選定とメンテナンス
内装材料の選定は、初期費用だけでなく、メンテナンス性も考慮して決定する必要があります。床材は傷つきにくく、清掃がしやすい素材を選びましょう。壁材も同様に、清掃のしやすさと耐久性を重視します。
特に白い壁は時間の経過とともに汚れが目立ちやすくなるため、防汚機能のある壁材の選択や、木目調など汚れの目立ちにくいデザインの採用も検討すると良いでしょう。また、照明器具なども長期使用を前提とした製品選びが重要になってきます。
歯医者の内装デザインを成功に導く専門家の選び方

歯科医院の内装デザインは、患者さまやスタッフの快適性、そして経営の成功に直結する重要な投資です。しかし、専門的な知識が必要なため、自力で理想のデザインを実現するのは容易ではありません。ここでは、後悔しない医院づくりを実現するために、専門家(設計士や施工会社)に依頼するメリットと、良いパートナーを見つけるためのポイントを解説します。
専門家に相談するメリット
まずは専門家に相談する4つのメリットです。
専門的な知識に基づいたアドバイスがもらえる
内装デザインのトレンドや最新の設備、建材に関する深い知識を持つ専門家は、医院のコンセプトや診療方針に合わせた最適なプランを提案してくれます。また、デザイン性だけでなく、日々の運用やメンテナンスまで考慮した現実的なアドバイスが得られるでしょう。
予算やスケジュール管理がスムーズ
内装工事は、予想外の追加費用や工期の遅延が発生することがあります。専門家は、経験に基づいた正確な見積もりと綿密なスケジュール管理で、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな開業をサポートします。
法規制や衛生面の要件に対応してくれる
医療施設には、建築基準法や消防法など、一般の店舗とは異なるさまざまな法規制が適用されます。また、院内感染を防ぐための衛生管理も重要です。専門家はこれらの要件を熟知しているため、見落としや申請ミスのリスクが軽減できます。
理想のデザイン実現をサポートしてくれる
頭の中にあるぼんやりとしたイメージを、具体的なデザインとして形にするのが専門家の仕事です。豊富な経験と実績から、見た目の美しさだけでなく、機能性も兼ね備えた、理想を超えるデザインを提案してくれます。
良い専門家を見つけるためのポイント
良い専門家を見つけるためには、以下3つのポイントが大切です。
歯科医院の施工実績が豊富か
歯科医院特有の設備や動線、衛生管理のノウハウは、一般の店舗とは異なります。そのため、過去に多くの歯科医院の設計・施工を手掛けてきた実績を持つ専門家を選ぶことが重要です。過去の実績は必ずチェックしましょう。
株式会社バイソンの歯科医院の施工事例はこちら
デザインのコンセプトを共有できるか
どんなに実績があっても、依頼主の想いを理解し、共有できなければ、理想のデザインは実現しません。初回の打ち合わせで、こちらの要望を丁寧にヒアリングしてくれるか、専門用語だけでなくわかりやすい言葉で説明してくれるかなどをチェックしましょう。
アフターフォローやメンテナンス体制は整っているか
内装工事は、完成がゴールではありません。引き渡し後の不具合や、数年後のメンテナンスまで見据えたサポート体制が整っているかどうかも、重要な判断基準となります。
まとめ
歯科医院の内装デザインは、患者様の満足度とスタッフの働きやすさを左右する重要な要素です。清潔感、機能性、デザイン性のバランスを取りながら、長期的な視点での計画が必要になります。
株式会社バイソンでは、東海4県を中心に数多くの店舗内装工事の実績があり、歯科医院の開業やリニューアルをワンストップでサポートしています。プロフェッショナルならではの幅広い知識と技術で、お客様の理想の医院づくりを実現いたします。内装デザインは、不安や悩みが尽きないもの。お一人で抱え込まずプロの力を借りることが、理想の医院づくりへの近道です。内装デザインでお悩みの方は、ぜひ株式会社バイソンにご相談ください。