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ジムの内装工事|デザインポイント・注意点・費用目安とは?

ジムと一言で言っても、フィットネスジムやパーソナルジム、ボクシングジム、さまざまなことができる大型ジムなど種類があります。しかし、内装に関して重要なことは、共通していることが多いものです。ジムの内装は顧客獲得やリピート率アップにもつながる重要な要素であるため、十分考え、ポイントを押さえなくてはなりません。そこでこの記事では、ジムの内装工事における重要なポイントや注意点、費用、工夫アイディアなどについて解説します。

ジム内装の基本

ジムを開業するに当たって、最初に知っておくべき基本的な要点を確認しましょう。

業態(パーソナル/24時間/大型)によって内装設計が異なる

前述したように、ジムにはさまざまな種類があり、ジムの規模や運営形態によって内装工事の要件は大きく異なります。それぞれの特性を理解し、適切な内装仕様を選定することが重要です。ここで代表的な規模・運営形態別に、内装のポイントをみておきましょう。

パーソナルジムの場合

パーソナルジムとは個別指導を中心としたトレーニングジムのことで、利用者一人につき専属のトレーナーがついて個別プログラムを提供しています。そのため大型ジムとは異なり、限られたスペースを有効活用する工夫が必要です。たとえばマンションの一室などで開業する場合には、特に防音・防振にこだわらなくてはなりません。壁面に防音材を貼り込み、床にも防音シートと防振マットを重ねて施工する必要があります。

24時間ジムの場合

都会でよく見かける24時間営業のジムでは、無人運営を想定した内装設備が求められます。入退室管理システムの配線は壁内に隠蔽することが大切です。防犯カメラは死角が出ないよう、慎重に配置計画を立てましょう。


照明は人感センサーと連動させ、エリアごとに自動点灯・消灯できるシステムが不可欠です。電気容量は24時間稼働を想定した設計とし、分電盤は管理のしやすい位置に設けましょう。空調システムも24時間運転に対応できる機種を選ぶことが大切です。

大型ジムの場合

大型ジムでは、複数のエリアがあるうえにさまざまなレッスンを取り扱うため、広いスペースを効率的に区切る工事が必要となります。天井の高さを十分に確保し、空調や換気の配管スペースも考慮しなければなりません。床材は場所によって使い分けが大切です。マシンエリアは耐久性の高いものを、スタジオは衝撃吸収性のあるものを選定していきましょう。


また、電源容量は多くの機器を同時使用することを想定した余裕のある設計が求められます。壁面には適度な間隔で鏡を設置し、トレーニングフォームが確認しやすい環境に仕上げています。照明は全体の明るさを均一に保ちつつ、エリアごとに明るさを調整できるよう、回路を分けることがポイントです。床下配線を考慮すると、二重床の採用も視野に入れる必要があるでしょう。

利用者の快適性や安心感を追求する

ジムの内装はデザイン性だけでなく「利用者にとっての快適性と安心感」をどれだけ高められるかが、リピーター獲得や口コミ評価に大きく影響します。特にパーソナルジムや女性専用ジムでは、「人目が気にならない動線設計」や「適度なパーソナルスペースの確保」が求められます。最近は幅広い世代の方がジムを利用しているため、高齢者にも配慮した「事故が起こりにくい」内装も意識していきましょう。


どの世代の人でも安心して利用できるよう、レイアウトや素材、空調設備などを整え「運動しやすい環境=また来たいと思わせる空間」を作ることが大切です。内装設計の段階で、利用者目線に立った細やかな配慮を積み重ねていくことが、ジム経営の安定につながります。

ジム内装に関係する法的基準を把握する

ジムの内装工事を進める前に、必ず確認しておきたいのが「法的な基準や規制」です。知らずに進めてしまうと後から設備のやり直しや営業停止のリスクもあり、事業計画に大きな影響を及ぼします。


まずチェックすべきは消防法です。面積や構造によっては、スプリンクラーや非常灯の設置、防火区画の確保が必要になります。また、避難経路の確保や誘導灯の設置も、テナント物件では特に重要です。


さらに建築基準法や騒音規制についても確認しましょう。特に1階以外の階や、集合ビルのテナントに入居する場合は、下階・隣接テナントとの音・振動トラブルを防ぐための床構造や遮音対策が求められます。


そして、ジムでは大量の汗や呼気が発生するため空気の換気も重要です。厚生労働省の換気基準を参考にしながら、換気回数や設備能力を満たしているか確認しましょう。


※消防設備や換気性能などの詳細基準は、地域や物件によって異なります。施工業者や行政の窓口に相談してください。

参考:厚生労働省

ジムの内装で押さえておきたい設備と素材の基本

ジムの内装工事では、一般の店舗とは異なる専門的な配慮が必要です。床や壁、天井など基本となる内装要素や、照明・空調・更衣室などの設備について、ジム特有の注意点を見ていきましょう。

床:耐荷重と防音

トレーニング機器の設置は、床の耐荷重を確認してから設置するようにしましょう。


たとえば、パーソナルジムをマンションの一室で開業するような場合は、床の耐荷重チェックは必須項目です。一般的なマンションの床は1平方メートルあたり180キログラムまでしか耐えられないため、大型の機器を設置する場合は注意しなければなりません。施工前に必ず設計図で耐荷重を確認し、必要に応じて補強工事を行います。


また、ジムの種類を問わず、フリーウエイトエリアには衝撃吸収性の高い床材を使用し、重量物の落下による床の損傷を防ぐ必要があります。防音対策として、床材の下に専用の防音材を敷き込むようにしましょう。階下への振動や音の伝達を軽減できます。

壁と天井:耐久と吸音

ジムの壁材選びで重要なのは耐久性と防音性です。トレーニング中の接触や衝突に耐えられる強度を持ち、同時に汗や汚れが付きにくく清掃しやすい素材を選びます。また、鏡の設置位置も考慮した壁面設計が必要です。鏡は利用者がフォームを確認できる高さと角度で設置し、壁の補強も忘れずに行ってください。


天井は圧迫感を軽減するため、可能な限り高さを確保しましょう。天井裏には空調設備や換気設備、照明器具の配線スペースも必要です。防音材は壁材の内側に十分な厚みで施工し、特に隣接する店舗との間仕切り壁は入念な防音処理を施します。

照明:明るさと省エネ性

照明計画では、トレーニングに適した明るさの確保と省エネ性能の両立が求められます。マシンエリアは数値が読みやすく安全に運動できる明るさを確保し、ストレッチエリアは落ち着いた雰囲気を演出する照明を設置することがおすすめです。LED照明は初期費用が高額ですが、長期的な電気代の削減につながります。


また、天井高を考慮した器具の選定や、メンテナンス性を考えた設置位置の検討も重要です。24時間営業のジムでは、人感センサー付きの照明を採用することで、無人時の電力消費を抑えられます。非常用照明の設置は法令で定められており、停電時の安全確保のために適切な配置が必要です。

空調と換気設備

ジムの空調と換気は、利用者の快適性・衛生環境・設備の耐久性を左右する重要なポイントです。汗をかく運動空間では、温度や湿度の管理が不十分だと不快感やカビ、臭いの原因となり、退会理由にもつながりかねません。


空調容量は余裕を持って設計しましょう。広さだけでなく、利用人数・機器の発熱量・日射量も考慮し、業務用エアコンや天吊りエアコンの導入検討がおすすめです。


換気については厚生労働省が定める「建築物衛生法」により、1人あたり毎時30㎥の換気量を確保し、CO₂濃度を1,000ppm以下に保つことが推奨されています。天井埋め込み型の換気扇などを使い、冷暖房効率を落とさずに換気できるような工夫が必要です。空気清浄機の併用も検討しましょう。機能性だけでなく、メンテナンスのしやすさ・フィルター交換の頻度・消費電力なども事前に確認しておくと安心です。

更衣室とシャワールーム

更衣室やシャワールームは、ジムの「裏の顔」とも言える空間です。直接トレーニングに関係しないエリアですが、清潔感や使いやすさが入会・継続の判断基準になることも少なくありません。


シャワールームや洗面台まわりの配管は、設置場所によって大がかりな床上げ工事や勾配設計が必要になることがあります。また、水漏れ・カビ防止のために、床と壁には防水シート+防カビ材入り仕上げ材(FRP/タイル/パネル等)を用いるのが一般的です。


更衣室は収納・導線・照明の配慮をしましょう。ロッカーの扉がぶつからない配置、出入口と鏡・ベンチの動線、温白色の照明など、使いやすく快適な導線設計が重要です。また、男女別のプライバシー対策や、パーソナルジムでの簡易的な仕切りの工夫もポイントになります。


湿気がこもりやすい空間のため、局所換気扇や換気ダクトの増設、また防臭対策として消臭材や自動換気センサーの設置も検討しましょう。

セキュリティ設備

ジム内装におけるセキュリティ設備は、利用者の安全とトラブル防止に欠かせない要素です。特に無人営業の24時間ジムや、女性専用のパーソナルジムでは、信頼性の高いセキュリティ環境が集客力にも直結します。


現在の主流は、セキュリティカードやスマホアプリなど、非対面でも管理できる入退室システムです。受付周辺やトレーニングルーム、更衣室の入り口などには死角の少ないカメラを設置しましょう。万が一のケガやトラブル時に備え、非常ボタンやインターホンを設けると安心感が高まります。

ジム内装のデザインで差をつける工夫ポイント

ジム内装では、利用者のモチベーションを高めるため、また差別化効果を打ち出すために、デザインで工夫することが求められます。集客力や顧客満足度、リピート率を向上させるため、できる工夫例をみていきましょう。

コンセプトを明確にする

どの種類のお店であっても最も大切なことは、コンセプトを明確にし、それに従って内装デザインをすることです。「美しい体形を目指す20代の女性」と「健康維持が目的の60代男性」「競技のために体作りをする学生」では、ジムに求める設備やイメージなどが異なります。想定する主要な顧客層をできる限り絞り込みましょう。


ターゲットが明確になれば、ターゲット層に響く内装テーマを考えます。たとえば「清潔感とリラックス感が共存する空間」や「黒やメタルを基調とした男性的空間」、「明るく優しいパステル調の空間」などです。自分のためのジムだと顧客が思えることで、リピート率が向上します。

色使いや素材で印象をコントロールする

ジムの内装は、色使いや素材の選び方ひとつで、ターゲット層に与える印象を大きく変えられます。例えば、落ち着いた色調や木材を基調としたデザインにすれば、リラックスしてトレーニングに集中したい層に響きます。一方、ビビッドな色やステンレスなどの無機質な素材を多用すれば、モチベーションを高く保ちたい層や、ストイックに身体を追い込みたい層に刺さるでしょう。


さらに、鏡やガラスを効果的に配置することで、空間を広く見せる効果も期待できます。色と素材の組み合わせによって、高級感、清潔感、活気など、ジムが目指すコンセプトを明確に表現しましょう。

使いやすいレイアウトにこだわる

どんなにデザインが優れていても、利用者が「使いにくい」と感じてしまっては意味がありません。スムーズな動線と機能性を確保したレイアウトは、顧客満足度を向上させる上で不可欠です。


マシンや器具は、トレーニング種目や目的に合わせてゾーン分けし、効率的に回れるように配置しましょう。受付、ロッカールーム、トレーニングエリア、シャワー室など、各エリアへの移動がスムーズになるようにするようにし、運動エリアでは利用者が隣の人を気にせず、安全にトレーニングできる十分なスペースを確保します。

SNS映え・差別化を意識した装飾や照明を考える

「ジム選びの決め手はSNS」という時代において、SNS映えする内装は集客に欠かせない要素です。インスタグラムなどで思わず写真を撮りたくなるようなフォトジェニックな空間は、利用者のUGC(User Generated Content)を生み出し、自然な形でジムの魅力を拡散してくれます。


デザイン性の高いウォールアート、ネオンサイン、特徴的なオブジェなどを取り入れると良いでしょう。また、照明も重要なポイントです。間接照明やスポットライトを駆使して、空間に奥行きを出したり、特定のエリアを際立たせたりすることで、非日常感を演出できます。

ジム内装でよくある失敗とその対策

ジム内装でよくある失敗事例を確認し、その対策方法を考えていきましょう。

音漏れや設備配置ミスによるクレーム

ジムは、マシンが床に落ちる音、ランニングマシンの稼働音、音楽など、さまざまな音が発生しやすい場所です。内装設計の段階で騒音対策を怠ると、近隣住民からの騒音クレームや、利用者からの「集中できない」といった不満につながる可能性があります。


音漏れ対策は前述したように、壁や床、天井に防音材を施すことが有効です。また、音が発生しやすいマシンやレッスンルームは、隣接するテナントや住居から離れた場所に配置しましょう。

思ったより狭い・圧迫感がある空間設計

「図面では広く見えたのに、実際にマシンを置いたら窮屈だった」という失敗もよく聞かれます。利用者が快適にトレーニングできる十分なスペースがないと、モチベーションの低下や、最悪の場合、ケガにつながる恐れもあります。


マシンとマシンの間、通路、壁には十分なスペースを確保し、利用者が荷物を置く場所などは別にスペースを作るようにしましょう。鏡を壁一面に設置することで空間を広く見せることもおすすめです。図面だけではイメージしにくい場合は、内装業者に3Dパースなどで実際の空間をシミュレーションしてもらうという方法もあります。

後から増設できない照明やコンセントの不足

内装工事が完了してから「ここに照明が欲しかった」「コンセントが足りない」と気づいても、配線工事は費用も時間もかかり、手軽にはできません。特に、トレーニング機器の増設やレイアウト変更を想定している場合、電源の不足は大きな制約となります。


開業時のマシン数だけでなく、将来的に増設する予定の機器や掃除のための電源など、あらゆる可能性を考慮してコンセントの位置を決めるようにしましょう。照明もメイン照明だけでなく、スポットライトや間接照明などの有無も事前に細かく計画します。電気配線は容量に余裕を持たせること、床下には予備配管を布設し、将来のレイアウト変更にも備えることをおすすめします。

ジム内装工事にかかる費用の目安とコストダウン術

ジム内装工事の費用目安とコストを押さえるコツについて、説明します。

坪単価と全体予算のイメージ

ジム内装の費用は、業態・立地・規模・デザインのこだわり度によって大きく変わりますが、あくまで一般的な目安としては以下のような価格帯です。

ジムの種類坪単価の目安(税別)備考
パーソナルジム8万〜35万円個室型・設備少なめ
フィットネスジム(大型)10万〜30万円更衣室・マシンエリア含む
24時間ジム12万〜25万円セキュリティ・無人管理前提


たとえば、50坪のフィットネスジムの場合、内装工事の費用目安は500万〜1500万円前後を想定しておきましょう。プールなど大型の設備が必要な場合は、さらに費用は高くなります。

費用を抑える工夫

コストを抑えながらも品質を確保するためには、以下のような工夫が効果的です。

  • 使用頻度に応じて素材のグレードを変える
  • 施工範囲を限定する
  • 既存の設備を活用できる物件を選ぶ


たとえば、トレーニングルームはクッション性や防音性を重視しますが、バックヤードや事務室は安価な素材で済ますなど、メリハリをつけましょう。内装はDIYしたり簡易施工する場所を作ることでも費用を押さえられます。また、物件選びの際に以前ジムだった場所を確保することで大幅に費用を押さえられる可能性があります。飲食店だったところでも、水回りや電源がそのまま使える場合がありますので、慎重に物件選びをするようにしましょう。

見積もり前の確認項目と注意点

工事費用を適正に見積もるためには、事前の情報整理とヒアリングが不可欠です。以下の点は、着工前に必ず確認しましょう。

  • 施工範囲と仕様
  • 設備容量と物件の現状把握
  • 法的条件の確認
  • 「別途工事」の内容把握


一部のみの改装かスケルトン状態からの全面施工かでは、見積額が大きく異なります。空調の馬力や電源容量、排水経路などは後から高額な追加工事が発生しないよう、しっかり確認しておきましょう。また、電気工事や看板、LAN配線などは工事内容に含まれていないケースがあります。見積書の内容は精査することが大切です。

ジム内装の業者選びのポイント

内装工事の品質と仕上がりは、業者の経験と対応力で大きく差が出ます。ジム特有の設備や動線設計に慣れた業者を選ぶことが、トラブル防止とコスト管理の鍵です。

ジム施工の実績があるかを確認する

ジム内装には、防音対策・換気・床材・マシン配置・視線設計など、通常の店舗内装とは異なる配慮が求められます。そのため過去の施工実績を見せてもらい、完成写真・施工内容・使用素材の種類などを確認しましょう。


中には「施工事例はあるけど、設計は外注」という業者もあるため、どの部分を自社で担っているのかも確認しておくと安心です。


株式会社バイソンのジム施工事例はこちら

提案力と対応力を見る

ヒアリング時に「ただ言われた通りに見積もる」だけでなく、デザイン性・導線・費用面のバランス提案ができるかが重要です。提案書やパースを用意してくれるか、現場調査後に具体的なアドバイスがあるかなどもチェックしましょう。

相見積をとって差異を見極める

施工業者を決める際には最低でも2〜3社から相見積もりを取得し、価格だけでなく内容の違いにも注目しましょう。同じ「床工事」でも、使用する材質・工法・保証範囲が違えば、価格差が生まれます。金額だけで即決せず、説明の丁寧さ・納得感のある根拠提示ができる業者であるかを見極めることが大切です。

まとめ

ジムの内装工事では、床の耐荷重や防音対策・水回りの施工など、一般店舗とは異なる専門的な知識が必要となります。特に重要なのは、利用者の安全性と快適性を両立させる設計です。床材や壁材の選定・照明計画・空調設備の配置など、細部にわたる配慮が求められます。また、将来的な拡張性やメンテナンス性を考慮した設計も、長期的な運営において重要な要素であるといえるでしょう。

株式会社バイソンは、多くの店舗内装の実績を持ち、お客様のニーズに合わせた最適な内装プランをご提案いたします。ジムの内装工事について悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富なスタッフが、お客様のご要望をしっかりとお伺いいたします。

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