

【5〜15坪】小さなカフェ内装の成功術! 費用やレイアウトのコツ

カフェ開業を考える際、内装は集客に大きく影響する重要な要素です。特に小さなカフェでは限られた空間を最大限に活用する工夫が必要となります。この記事では、プロの視点から小さなカフェの内装づくりに必要な知識とポイント、内装工事の流れや費用目安などについて解説します。
小さなカフェの定義と内装でのよくある悩み

小さなカフェの内装について説明する前に、まずは小さなカフェの規模や、狭小カフェを営業するに当たってのよくある悩みについてみていきましょう。
小さなカフェの定義と適正な広さ
一般的に小さなカフェというと、5〜15坪程度の広さのカフェを指します。1坪はだいたい畳2枚分の広さで、約3.3平方メートルです。つまり、5坪は約10畳、15坪は約30畳の部屋の広さと同じ程度ということになります。
オーナーがひとりで運営できる小さなカフェは、10坪(約20畳)以下の広さです。たとえば9坪(約29平方メートル)の場合、客席に12平方メートル程度、キッチンに13平方メートル程度、トイレに1.2平方メートル程度、そして通路や収納などのその他スペースに3.5平方メートル程度を確保することが望ましい配分となります。
小さなカフェの内装:よくある悩み
小さなカフェ特有の悩みには、以下のようなものがあります。
- 狭くてごちゃつく
- おしゃれだけど動線が悪い
- 席数を増やすと居心地が悪くなる
狭い分、家具のレイアウトやスタッフの動線は慎重に考えなくてはなりません。飾りが多いと目に入る情報が多くなってしまうため、どうしてもごちゃごちゃして見えてしまいます。シンプルな内装にするなど、上記のよくある悩みを解決できる内装デザインを考えるようにしましょう。
【内外装】小さなカフェでも成功する7つのポイント

小さなカフェを経営する上で、限られた空間を最大限に活用することは非常に重要です。ここでは、快適な空間づくりに欠かせない7つのポイントについて詳しく説明していきます。
路面店など「入りやすい立地」を選ぶ
内装とは直接関係ありませんが、小さなカフェがしっかりと集客して成功を収めるには、立地がとても大切です。具体的には、テナントを探す際にはできるだけ1階の路面店を選ぶようにしましょう。道を歩いている人からお店の雰囲気がわかり、店内の様子がわかることは、2階以上のテナントとは比べ物にならない集客力の差があります。
特に小さなカフェは席数に制限があるため、店内喫茶だけでなくテイクアウトや物販、食品販売などにも力を入れなければ、十分な売上を手にすることは難しいでしょう。そのためには道行く人の目に留まる、路面店であることは大変重要です。
客層を想定した内装テーマを決める
どんなお店をやるにしても、最重要事項は「テーマ・コンセプト」をしっかり決めることです。ターゲットとなるお客様像が曖昧なままでは、魅力的な空間づくりはできません。以下は、ターゲット像に合わせた内装の方向性の例です。
| ターゲット像 | 内装の方向性 |
| ひとりで静かに過ごしたい人向け | ・落ち着いた木目調デザインやナチュラル系デザイン ・カウンター中心 ・ボサノバやアコースティック系BGM |
| SNS映えを狙う若年層向け | ・カラフルで個性的なアクセントカラー ・カウンター多め ・ポップスやロック系BGM |
| 仕事帰りに立ち寄る大人向け | ・落ち着いたトーンシンプルな内装デザイン ・ジャズやクラシック系BGM |
内装の色味・照明・家具のテイストなど、全体のトーンに一貫性を持たせることで、「また来たい」と思わせる空間が生まれます。
テーマづくりでは、まず「どんなお客様にどんな時間を過ごしてもらいたいか」を明確にし、そのイメージに合わせて色・素材・照明・音楽を決めていきましょう。たとえば「木のぬくもりでほっとできる空間」なら、床やテーブルに無垢材風の素材を使い、照明は暖色系で統一。BGMにはボサノバなどの静かな音楽が合います。
「映える」ことを重視するなら、壁の一部にペイントやネオンを取り入れたり、写真映えするスイーツを内装とリンクさせるのも効果的です。
小さなカフェほど、内装に「オーナーの人柄」がにじみ出ることが強みになります。無理に流行を追わず、自分が提供したい体験に合った世界観をしっかり作り込むことが、お客様の心に残る一番の近道です。
効率的な動線計画の重要性
小さなカフェでは、スタッフと来店客の動きやすさを考えた動線計画が必要不可欠です。入店してから着席まで、そしてお手洗いの利用やお会計まで、すべての動きをスムーズにする工夫が求められます。
特に重要なのは、入口から客席までの導線をわかりやすくすることです。店内に入ってすぐに客席が見渡せる配置にすると、お客様は迷わず着席できます。また、レジカウンターは入口に近い場所に設置すると、会計時の混雑を防げるうえに、物販や食品販売もしやすくなるでしょう。
デザインテクニックで空間を広く見せる
限られた空間を広く感じさせるためには、いくつかのデザインテクニックが効果的です。大きな鏡を効果的に使用することで、視覚的な広がりを演出できます。また、家具の選び方も重要なポイントです。
背の高い家具は圧迫感を与えてしまうため、店内がより狭く感じてしまいます。できるだけ低めで線の細い家具を選ぶようにしましょう。コンパクトなテーブルと椅子を使用することで、限られた空間でも必要な席数を確保できます。
収納スペースを確保・工夫する
小さなカフェでは、収納スペースの確保が大きな課題です。食器やカトラリー、調理器具、消耗品など、必要な物品は数多くありますが、営業中にごちゃついた印象を与えてしまうと、お客様の居心地は一気に悪くなります。小さなカフェでは、収納スペースの工夫が見た目の清潔感を左右すると心得ましょう。
- カウンター下のデッドスペースを引き出し収納にする
- 壁面収納で縦の空間を有効活用する
- 季節限定メニューの道具や予備品は倉庫的な場所にまとめる
収納が足りないと物が出しっぱなしになりがちなので、「片付くレイアウト」を設計段階から考えておくのがポイントです。また、在庫管理を徹底し、こまめな仕入れを行うことで、保管スペースを最小限に抑えることも可能です。
照明・自然光をうまく活かす
照明は、空間の印象を大きく左右する重要な要素です。小さなカフェの照明計画では、全体照明と局部照明をバランスよく組み合わせることがポイントです。天井からの全体照明は、明るすぎない柔らかな光で空間全体を包み込むように設置しましょう。
テーブルやカウンターには、ペンダントライトやスポットライトなどの局部照明を設置することで、落ち着いた雰囲気を演出できます。窓際の自然光を活かしながら、時間帯や天候に応じて照明の明るさを調整できるよう、調光機能付きの照明器具を選ぶことも検討してください。
音や香りで印象をコントロールする
「このお店、なんか心地よいな」と感じさせるのは、内装だけでなく五感に響く要素があるからです。店内の音や香りにはこだわり、カフェの印象を良いものに変えていきましょう。
BGMは音量・ジャンル・選曲のセンスが重要です。カフェでは読書を楽しむ方、お喋りを楽しむ方、ただぼーっと頭を休める方など、お客様によって目的が異なります。BGMはうるさすぎても、聞こえなさ過ぎても気になるものです。ジャンルや選曲は、お店のテーマ・コンセプトに合わせるようにしましょう。
また、珈琲や焼き菓子の香りをうまく漂わせて、居心地を演出することも大切です。美味しそうな香りは人を引き付けるだけでなく、食欲や購入意欲も刺激してくれます。
小さなカフェの客席スペース作りのポイント

客席スペースは、お客様が実際に時間を過ごす大切な空間です。快適な滞在時間を提供するために、適切な家具の配置とレイアウトについてしっかり考えていきましょう。
テーブル配置と席数の決め方
小さなカフェでのテーブル配置は、店舗の広さと営業スタイルに応じて決定します。9坪程度の広さの場合、2人掛けのテーブルを7〜8セット、カウンター席を4〜6席程度設置することが可能です。満席時には20名前後を収容できる計算になります。
ただし、1人での運営を考えている場合は、スムーズにサービスが提供できるよう、10名前後の席数に抑えることがおすすめです。カウンター席を中心にした場合は、オーナーとの対話を楽しむお客様の満足度が高まります。また、テーブル間の通路幅は最低でも60センチメートルは確保し、お客様やスタッフが窮屈に感じない空間にすることが大切です。
カウンター席の利用の仕方
小さなカフェでは、限られた空間を有効に使うためにもカウンター席は非常に重宝する要素です。1人客が気軽に利用しやすく、少人数営業でも対応しやすいため、オーナーがひとりで切り盛りするカフェでは特におすすめです。
カウンター席を設けるメリットには以下のようなものがあります。
- ひとり客が入りやすくなる
- 厨房との距離が近く、接客や会話がしやすい
- 配膳や片づけの動線が短くなる
- テーブル席よりもコンパクトなスペースに設置できる
カウンターは、店主とお客様との距離を縮める「コミュニケーションの場」を作るため、常連客との会話が生まれやすく、アットホームな雰囲気を演出できます。ただし、配置には細心の注意を払いましょう。カウンターが通路をふさぐような位置にあると、他のお客様やスタッフの動線を妨げる原因になります。通路幅は最低でも60cm〜70cmほど確保し、イスの引き幅も含めてゆとりある設計を心がけてください。
また、厨房と一体化させた造作カウンターにすることで、省スペースながら配膳効率を高めたり、目の前でドリンクを淹れるライブ感も演出できます。
小さなカフェの内装工事の進め方

内装工事は、開業までの重要なプロセスです。計画的に進めることで、予算内で理想的な空間を実現できます。ここでは工事の流れから注意点までをみていきましょう。
内装工事の期間と流れ
小さなカフェの内装工事は、物件の状態によって工期が変わります。一般的なスケルトン物件の場合、設計から工事完了まで2〜3ヶ月程度の期間が必要です。最初に内装デザインの設計図面を作成し、その後必要な設備工事を行います。
給排水設備や電気設備などのインフラ工事から始まり、床や壁、天井の内装工事へと進みます。内装工事の際は、近隣への配慮も欠かせません。工事による音や振動が発生する場合は、事前に周辺住民への説明を行うことが望ましいでしょう。
必要な申請と許認可
飲食店を開業する際は、保健所への営業許可申請が必要不可欠です。申請には設備の配置図や内装仕上げ材の仕様書など、様々な書類が必要となります。申請から許可が下りるまでには通常2週間程度かかるため、開業日程を考慮し、余裕を持って準備するようにしましょう。
また、内装工事の際には建築基準法に基づく各種申請も必要となる場合があります。特に防火区画や換気設備については、法令に適合した設計・施工が求められます。さらに、看板やテラス席を設置する場合は、道路使用許可や屋外広告物の許可申請なども必要になることがあります。
工事中の注意点
内装工事を進める上で、品質管理と安全管理は最も重要な要素です。特に飲食店の場合、衛生面への配慮が欠かせません。床や壁の仕上げ材は耐久性があり清掃がしやすい素材を選択しましょう。
給排水設備の工事では、漏水などのトラブルを防ぐために入念な検査が必要です。工事期間中は工程表に基づいて進捗を管理し、予定通りに開業できるよう計画的に進めることが重要です。資材の搬入や工事車両の出入りについても、近隣に迷惑をかけないよう配慮が求められます。
小さなカフェの内装工事費用目安と節約方法

カフェの開業では「内装にいくらかかるのか」「どうすればコストを抑えられるのか」が大きな関心事のひとつです。特に小さなカフェの場合、限られた予算内でどこまで理想の空間を実現できるかが成功のカギになります。
予算別の内装工事費の目安と、できるだけ費用を抑えるための節約方法について解説します。
内装工事費用の目安
内装工事にかかる費用は、物件の状態・設備の有無・希望するデザインなどによって大きく変わります。以下は、小さなカフェ(5〜15坪程度)を想定した工事費の一例です。
居抜き物件を利用する場合:50万〜300万円程度
以前にカフェや飲食店として使われていた物件(居抜き物件)であれば、既存の厨房設備や内装を活かすことで大幅なコストダウンが可能です。
- 壁や床の張り替え、塗装などの最低限の工事
- 照明の交換、什器の入れ替え
- 看板やメニュー表の作成
など、比較的軽微な工事で済むため、工期も短く、費用はコンパクトに収まります。
300万円前後の予算:最低限のフルリノベーション
スケルトン(何もない状態)の物件を使う場合でも、シンプルなデザイン+最低限の設備に絞れば、300万円前後での開業も可能です。
- 厨房機器の最低限の導入(コンロ、冷蔵庫、シンク)
- 電気・水道などのインフラ整備
- カウンターや簡易造作、内装の仕上げ(壁・床・照明)
凝ったデザインや高級素材は使えませんが、清潔感と機能性を重視した店舗づくりであれば十分実現可能な価格帯です。
500万円以上の予算:こだわりのデザイン+設備強化
「おしゃれで差別化できる空間を作りたい」「ドリンク・フードメニューの提供に本格的な設備が必要」など、デザイン性と機能性の両立を目指す場合は、500万円以上の予算を見ておくと安心です。
- 厨房設備一式(製氷機、食洗機、排気・給気設備など)
- 造作家具・オリジナル什器
- 外装・ファサードのリニューアル
- 照明・電気工事の細かい調整
テーブルや椅子などのインテリアを新品でそろえる場合も、この価格帯になります。
内装工事費用の節約方法
内装工事費を少しでも抑えたい場合、次のような方法を検討してみましょう。
- DIY
- 中古家具の使用
- ワンストップ業者への依頼
すべてを業者に依頼するのではなく、壁の塗装・棚の組み立て・小物の装飾などをDIYで行うことで費用を大幅にカットできます。メニューボードや黒板作り、照明の取り付けなどできることは自分でやってみると、店への愛着も高まります。
また、テーブルや椅子、厨房機器は中古市場でも豊富に流通しており、状態の良いものを選べば大幅なコストカットが可能です。飲食店専門のリサイクルショップやオンラインサイトを確認し、状態のよいものを安く手に入れてください。
そして、設計・施工・什器の手配までを一括で任せられる「ワンストップ業者」に依頼することで、無駄な中間コストが省ける場合があります。複数の業者を自分で手配すると、連携ミスや工程のズレが生じやすく、その調整に手間とコストがかかることもありますが、一社にまとめることで、打ち合わせの手間が減り、工期の短縮もしやすくなるでしょう。
まとめ
小さなカフェの内装づくりには、限られた空間を最大限に活用するためのさまざまな工夫が必要です。適切な広さの選定から、効率的な動線計画、居心地の良い空間づくりまで、多くの検討事項があります。
内装工事には専門的な知識と経験が必要不可欠です。株式会社バイソンでは、長年の店舗施工経験を活かし、お客様の理想とする空間づくりをサポートしています。小さなカフェの開業をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。専門スタッフが丁寧に対応させていただきます。